- 2026年3月13日
その頭痛、ただの頭痛じゃないかもしれません。 原因・種類・危険な頭痛を解説
こんにちは。小滝橋そら内科クリニック院長の宗形です。まだ肌寒い日が多く体調を崩してしまう方も多いですが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
今回は悩んでいる方が多い頭痛について解説します。頭痛はとても身近な症状で、日本人の約3人に1人が慢性的な頭痛を経験しているともいわれています。しかし、多くの方が「体質だから仕方ない」「市販薬で我慢しよう」「病院に行くほどではない」と考えて医療機関を受診しておらず、生活の質を大きく損ねている方もいらっしゃいます。
ですが、実は頭痛といっても様々な種類があります。適切な治療を受けることで快適な生活を送ることができたり、逆に見逃すと命に関わる危険な頭痛もあり放置すべきではありません。
頭痛は大きく2種類に分けられます
頭痛は医学的に次の2つに大別されます。
| 分類 | 特徴 |
| 一次性頭痛 | 頭痛そのものが病気 |
| 二次性頭痛 | 脳の病気などが原因 |
多くの頭痛は一次性頭痛ですが、中には重大な病気の結果として生じる二次性頭痛が隠れていることもあります。
代表的な一次性頭痛
一次性頭痛には主に次の3つがあります。
① 緊張型頭痛
最も頻度が高い頭痛です。30歳代の方に最も多く、男女差はほとんどありません。症状の特徴として、以下の点があります。
- 頭全体が締め付けられるような痛み
- 肩こりや首のこりを伴う
- 長時間のデスクワークで悪化
- ストレスや疲労で起こりやすい
- 軽度から中等度の痛み
- 日常的な動作では悪化しない
パソコンやスマートフォンの使用時間が増えた現代では、非常に多く見られる頭痛です。痛みは比較的軽いことが多いですが、慢性化すると生活の質に大きく影響することがあります。
② 片頭痛
偏頭痛と誤記されることがありますが、正確には片頭痛です。
片頭痛は特に若い女性に多い頭痛で症状には以下のような特徴があります。
- ズキンズキンと脈打つような痛み
- 頭の片側(両側のこともある)の症状
- 吐き気や嘔吐を伴う
- 光や音に敏感になる
- 体を動かすと悪化する
- 数時間〜数日持続する
痛みが強い、頻回の症状がある場合は、仕事や家事ができなくなるほど日常生活に影響することがあり、生活の質を大きく損なう可能性があります。
~~片頭痛の前触れ症状 ~~
片頭痛の患者さんの中には、頭痛の前に前触れの症状が出る方もいます。代表的なものがキラキラした光が見えたりジグザグの光が見える閃輝暗点(せんきあんてん)です。その他にも
- 視界の一部が欠ける
- 視野がぼやけ
- 片側の手足のしびれ
- 言葉が出にくい
一般的にはこれらの症状が5〜60分ほど続いた後に頭痛が始まりますが、前兆と同時、もしくは前兆症状の途中から頭痛がでる場合もあります。初めて経験すると脳卒中と間違えることもあり、不安になる方が多い症状です。
③ 群発頭痛
群発頭痛は頻度は少ないですが、非常に強い痛みを伴う頭痛です。20~40歳代の男性に多く、喫煙者に多い傾向があります。女性は男性の半分~1/3程度の頻度とされますが、近年では女性の患者さんも増加傾向です。
| 特徴 | 内容 |
| 痛み | 目の奥を刺されるような激しい痛み |
| 左右 | 必ず片側に起こる |
| 持続時間 | 15分〜3時間、毎日決まった時間帯に出現しやすい |
| 発作回数 | 1日1〜8回程度 |
| 期間 | 数週間〜数ヶ月の群発期に反復する |
群発頭痛に伴って様々な症状が出現します。涙が出る、目の赤み、鼻づまり・鼻水、まぶたが下がる、瞳孔が小さくなる、まぶたの腫れ、顔面・額の発汗などを呈し、これらが痛みの側にのみ出現することも特徴です。さらに、落ち着きのなさなどを伴い、そのあまりにも激しい痛みから「自殺頭痛」と呼ばれることもあります。
危険な頭痛(二次性頭痛)とは?
頭痛の中には頭の中の病気が原因のものがあります。これらを二次性頭痛と呼び、原因となる病気には
- くも膜下出血
- 脳出血
- 脳腫瘍
- 髄膜炎
- 脳炎
などがあります。緊急性が高い病気がほとんどのため、早期の病院受診が非常に重要です。
~~二次性頭痛の危険なサイン ~~
頭痛の際、以下のような症状がある場合には危険な二次性頭痛の可能性があります。
- 突然の激しい頭痛
- 数秒〜数分で最大の痛みに達する頭痛
- 今まで経験したことがない頭痛
- バットで殴られたような頭痛
- 頭痛と同時に手足の麻痺がある
- ろれつが回らない
- 意識がぼんやりする
- 高熱を伴う
- 首が硬くなる
- 50歳以降に初めて出現した頭痛
- 頭痛のパターンが以前と明らかに変化した
このような場合は迷わずすぐに病院を受診してください。
まとめ
✔ 頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分かれる
✔ 多くは緊張型頭痛や片頭痛
✔ 突然の激しい頭痛は危険
✔ 不安な場合は医療機関へ相談
頭痛は非常に身近な症状ですが、原因によって対処法は大きく異なります。慢性的な頭痛で悩んでいる方は、我慢せずに相談してください。適切な診断と治療で、頭痛に振り回されない生活をおくることができます。
次回のブログでは、特に片頭痛についてより詳しく説明しますのでお待ちください!