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睡眠時無呼吸症候群

当院では睡眠時無呼吸症候群の検査およびCPAPなどの治療が可能です

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群画像

その名の通り、睡眠中に呼吸が停止したり弱くなったりしている病態を言います。定義としては、10秒以上の呼吸停止、もしくは呼吸が弱くなる低呼吸状態が、睡眠中1時間当たりで5回以上起きている場合とされます。成人の1-6%がSASであるとも言われ、決して稀な病気ではありません。

呼吸が停止する原因としては大きく2つあります。
ひとつは、空気の通り道である上気道が閉塞してしまうことで起きる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS: Obstructive SAS)で、日本人の睡眠時無呼吸症候群の患者さまの約9割を占めると言われています。閉塞の原因としては、肥満によって首回りに脂肪がついている、先天的に顎が小さい、扁桃肥大、アデノイド増殖症などが挙げられます。
もうひとつの原因は、中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS: Central SAS)と言われるものです。これは主に脳血管障害(脳梗塞、脳出血 等)や心不全などの病気をきっかけに呼吸中枢から呼吸の命令がうまく出ないことで起きるタイプです。
また、一部の患者さまでは、両方のタイプが混在している(混合型睡眠時無呼吸症候群)こともあります。

主な症状は、いびき、睡眠中に呼吸が止まる、睡眠中に何度も目が覚める(中途覚醒)、集中力の低下、疲労感、日中の強い眠気、起床時の頭痛などです。いびきについては、とくにOSASの患者さまで特徴的とされ、一定のリズムではなく、無音の後にとても大きないびきをかくという特徴を持っています。
SASの状態を放置すると、高血圧、脳血管障害(脳梗塞 等)、不整脈、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)などの発症リスクを上昇させますので、要注意です。
いびきは患者さま自身では気づかないこともあり、ご家族からの指摘が重要です。疑わしければ一度ご相談ください。

検査について

問診や診察の結果、閉塞性の睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、睡眠中の呼吸状態を調べるスクリーニング検査(簡易睡眠検査)を行います。呼吸量を計測する機器を貸し出しますので、ご自宅で寝る前にセンサーを装着してから眠りについていただきます。これによって睡眠中の酸素飽和度(SpO2)の推移などを記録していきます。その結果、さらなる検査が必要な場合は、提携の医療機関にご紹介の上で入院し、睡眠中の呼吸状態などを調べるポリソムノグラフィー(PSG)と呼ばれる精密検査を行って、詳細な診断や症状の程度を判定することもあります。

治療について

症状の程度によって治療内容は異なりますが、症状が軽度である場合は、マウスピースを作成し、睡眠時に装着することで気道を確保するという方法もあります。ただ多くのOSASの患者さまでは、就寝時に鼻マスクをして、そこから圧の加わった空気を送り込む装置を用いることで気道の閉塞状態を解消させるCPAP療法を行います(機器については貸し出しになります)。この場合、同装置を使っている間は定期的に通院していただく必要があります。このほか、扁桃腺が肥大している、鼻中隔彎曲症など鼻の病気などが原因のOSASであれば、原因を取り除くために手術療法が選択されることもあります。

上記以外にも、肥満による気道の閉塞はOSASの大きなリスク因子とされており、食事や運動によって体重を減らすなど生活習慣の見直しも必要です。

小滝橋そら内科クリニック

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院長
宗形 昌儒
医学博士/日本内科学会認定総合内科専門医・指導医
日本循環器学会認定循環器専門医
診療内容
内科・循環器内科・高血圧・糖尿病・脂質異常症・痛風・予防接種・アレルギー/花粉症・睡眠時無呼吸症候群・AGA/ED・訪問診療
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